アメリカ国防計画QDR「(中国の)A2/AD戦略に備えよ」①

アメリカのQDR(Quadrennial Defense Rreview)について一緒に考えてみたいと思います。

QDRとは、アメリカの国防総省による防衛計画で、4年ごとに見直され報告されます。

最近では2010年に報告されました。

2010年のQDRのテーマは、

「(中国の)A2/AD戦略に備えよ」です。

今日は、この中国のA2/AD戦略についてお伝えします。

A2とは、「anti access」:基地などへのアクセス拒否。

ADとは、「Area Denial」:空母などの海上を移動する艦船を標的とした「接近拒否」

です。(※ADをAreaDenialではなく、Access…と表記ミスでした。訂正します。ご指摘ありがとうございます)

そして、特に重要なのは、A2(アンチ・アクセス)です。

要は、日本の米軍基地、特に、空母が寄港する米軍基地

横須賀、佐世保、沖縄を直接攻撃することで、

米軍空母を寄港できなくするものです。

空母が立ち寄れなくなれば、戦闘機の燃料の補給、ミサイル補給が出来なくなります。

これによって米軍の対中国戦闘の主力である空母が、まともに戦えなくなります。

空母が寄港する在日米軍基地を先制攻撃することで、

米軍の戦力を骨抜きにします。

さらに、グアムの米軍基地もアタックすることで、

西太平洋における米軍の戦闘能力を著しく低下させてしまいます。

米軍を西太平洋から追い出し、

米国の緊急展開能力(空母の力)を遅らせ、

サイバースペース(日本等の同盟国も含めたシステム攻撃)、人工衛星(GPS)への攻撃

によって、無人飛行機等が展開できなくなるようにすること。

米軍が依存してきた人工衛星への攻撃を行うことで、

米国の中国への軍事的な展開能力を崩すことを戦略的勝利としています。

そして外交的な発言力をなくしてしまうことが、

中国の「A2/AD戦略」です。

本格的には、中国が空母を持つ、2020年に稼働すると言われています。

2020年に「A2/AD戦略」が完成してしまえば、

米軍が中国への介入を躊躇するようになります。

すなわち、中国の外交に口を出せなくなるということです。

外交は軍事力を背景にしているからです。

中国が日本に対して何をしても、アメリカとしては口を出せなくなります。

たとえ、日本を併合して植民地にしてしまっても……。

その時、日本は大変な脅威にさらされることになります。

※明日は「A2/AD戦略」対策、戦略「AirSea Battle(エア・シー・バトル)」です。

つづく(今日は眠いので、つづきは明日の朝)

小島一郎

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