英・米・仏、リビアへの軍事介入について。

賽は投げられた。――

ついに多国籍軍によるリビアへの軍事行動がとられました。

第一撃はフランス、英国などが中心となって行われる模様です。

米国のF-15E戦闘爆撃機もイギリスの基地から出撃したとの情報もあり、本格的な介入が始まっています。

今回のニュースのポイントは3つあります。

1つ目は国連決議を経た倫理・法的にも正しい戦争が始まり、

これまでの国際社会による人道目的の軍事介入の先例となったことです。

これは近年広まってきた非民主主義大国(中国やロシアなどの内政不干渉・主権平等を掲げる)

の優位性を覆すものとなるかもしれません。

2つ目はアラブ諸国の反発を抑えるために、

UAEとカタールも今回のエレミー作戦に加わっており、

周辺のアラブ諸国からの反発を避ける狙いも出てきています。

3つ目は今後のリビアがいかなる状況になるかです。

参考例となるNATOによるユーゴ内戦への介入では、

最終的に空軍機が1,000機以上投入されたうえで、セルビアに徹底的に爆撃を行いました。

しかし、爆撃だけでは地上目標(兵士など)を制圧するには至らず、

地上軍の投入も必要とされる可能性が出てきました(投入はされず)。

今後のリビアを内戦に至らせないためにも、地上軍の投入は必要となる可能性が高いです。

また、反政府組織に地上戦を行わせるならば、

大量の重火器と輸送トラックも必要となってきます。

今後の推移としてはカダフィ大佐個人の処遇

(精密爆撃で排除するか、国際法廷に出廷させるか否か)と

体制側の軍にどれだけの損失を課せるかがポイントになってきます。

小島一郎

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