北方領土外交の打開に向けて。ロシア問題を冷静に見る。

ロシアの北方領土政策について菅首相が「許しがたい暴挙」と言って、

威勢のいい非難をした途端、

ロシアは北方領土に揚陸艦2隻の配備など、より一層実効支配を強める動きに出ました。

これは、一国の総理が公式発言で「許しがたい暴挙」と発言したら、

外交としては普通、軍事行動も含めた発言と受け止めます。

ロシアは「日本は自衛隊配備の再強化も含めて北方領土奪還してくる」前提の動きをしています。

その意味では、沖縄の「抑止力は方便だった」発言で非難轟々の鳩山前首相といい勝負の

菅首相の「許しがたい暴挙」発言だったと言えます。

ロシアの立場からすれば、2012年の大統領選再選を狙うメドベージェフ大統領は、

ロシア国民が好む「強い指導者」を演出するためには、

菅首相の感情的な「許しがたい暴挙」発言で、もはや後には引けなくなってしまいました

これが真相でしょう。

では、これからロシアとはどのように外交を展開していくべきでしょうか。

現在のロシアの状況を確認してみましょう。

ロシアは深刻な人口減と平均寿命の低下に悩まされています。

1992年以降、ロシアの人口は減り続けて約1千万人減りました

平均寿命は1966年69.5歳をピークに、2002年は65歳を切りました

ウォッカによるアルコール中毒が平均寿命の低下や離婚率の増加など、

深刻な社会問題化しています。

若年の労働人口は減り続け、2017年には18歳の人口は65万人になると言われています。

これは深刻です。

自殺は年間5万人を超え、人口10万人当たりの自殺率は世界でワースト2位です。

医療や住宅、栄養・公衆衛生の改善、銀行制度の整備など、

社会インフラの整備をしなければ、

今後のロシアの国力低下は避けられない状況で、巨大な問題が迫っていると言えます。

そのようなギリギリのロシア国内事情の中での北方領土問題が今の状況です。

領土問題はここまで硬直化してしまっては、今すぐに打開策は見い出せません。

大湊基地の強化を着々と進めつつ、領土問題にこだわりすぎないこと。

「北方領土問題が解決しなければ、一切の問題は進めない」という極端な姿勢は止めることです。

ロシアとの経済交流は領土問題に関らず積極的に進めることです。

医療分野での交流。IT分野など、先端技術の分野での企業誘致。

経済的な交流は、相互の国民の理解を深めることにもなります。

ロシアに恩を売ることになり、日本を守ることにもなります。

アメリカと中国との関係のようなものです。

ロシアとは経済交流で手を結びつつ、領土問題はしばらく沈静化する。

日本としては、まず、目の前の尖閣諸島に実効支配されないために、

中国との尖閣諸島問題に外交・自衛隊の力を配分することが先決です。

ただ単に感情的になるだけではなく、

外交は軍備と経済交流も背景に、現実的に考えていくべきでしょう。

小島一郎

江戸川区瑞江の「居酒屋南国」のマスター(真ん中)と一緒に。はいチーズ、パシャ。右は江戸川区議候補予定のほそい信之氏

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