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『中国最大の敵日本を攻撃せよ』から“中国の本音”を読む。


「中国最大の敵日本を攻撃せよ」(中国版タイトル:「C型包囲網」)戴旭〔ダイ シェイ〕著(徳間書店)を読みました。

これは、日本人によって中国の本音を暴いた本ではなく、

中国の現役空軍大佐であり中国の著名な軍事学者でもある戴旭(ダイシェイ)氏によって2010年1月に発刊され、中国本土で30万部のベストセラーになっている本です。

原書タイトルは『C型包囲網』。

『C型包囲網』とは、アメリカが主導する、日本や東南アジア、台湾、韓国、インド、その他

周辺国による中国包囲網です。

そして、軍事的な予測の8割が当たると言われている、

この著者戴旭氏は、10年から20年の間に中国は必ず戦争に突入すると言い、

人民に戦争を呼び掛けています。

しかも、その戦争は、アメリカとの全面戦争ではなく、 中国を取り巻く近隣諸国で起きると予言しています。

このC型包囲網を突破することがメインテーマではりますが、

敵対国としてもっとも警戒しているのが「日本」。

台湾、尖閣諸島、沖縄、南沙諸島など、 中国近海の領土問題になっている島々は、

本来、中国領土であり、C型包囲網を突破しつつ、

中国の領土に併合していくことを軍事戦略的に明言しています。

つまり、中国軍の戦略は「領土奪回

それを、現役空軍大佐であり専門家に正式に書籍として発刊し、ベストセラーになりました。

その後、本年の9月の尖閣諸島問題以降の、

中国の強気の外交に、本書とのトーンの一致を感じます。

以下、本文を一部抜粋(太線部分)にて紹介します。中国軍人から見た日本が伺えます。

日本は、百数十年前に中国の領土であった琉球(沖縄)を併合したが、中国は第二次世界大戦の勝利にかこつけて失地回復を図ろうとせず、世界の利益を尊重した。しかし、日本の態度はさらにひどくなり、琉球から始まり、中国の大陸棚を山分けしようとしたのである。つけあがるにもほどがある。
双方は現状を維持したままで、両国関係と世界平和という大局から出発し、東シナ海を「友好の海、協力の海、和平の海」にするとの立場に基づいて、東アジアの近代史を振り返り、東シナ海問題だけを見るのではなく、それと密接な関係にある釣魚島問題、琉球問題も見てみようではないか。
中国は長さ1.8万キロの海岸線、1万以上の島々、300万平方キロにもわたる海洋国土を有している。このようなこの上なく恵まれた地理条件を持つ大国は、世界海洋制覇に挑む使命があるにもかかわらず、中国歴代の支配者とくに明と清の政府は、統治が崩壊するまでそれに気が付いていなかった。
今の中国海洋国土の2分の1は、領有権をめぐって周辺諸国と紛争中であり、多くの島は隣国の支配下に置かれているような状況である。

現在、尖閣諸島、南沙諸島や台湾問題は中国が一方的に攻め込んでいるにもかかわらず、「本来、自分たちのものだった」と、恩着せがましく何度も何度も繰り返しています。

「友好の海」と言っておりますが、チベット、ウイグルを「友好の大地」と言うのでしょうか。チベット、ウイグルのような沖縄の未来は断じて受け入れるわけにはいきません。

日本の中で、「友好の海」に賛成するのは、友愛を掲げた鳩山前首相だけでしょう。

大国の中で空母を持っていないのは中国だけである。中国は永遠に空母を持たないわけにはいかない。
いまから向こう50年の間は、中国海軍の発展目標は南シナ海以外の海域に定めてはいけない。私たちはこの50年の間、まず国力を総動員し、台湾問題を解決し、不法占拠された島々を取り戻さねばならない。
我が国がいったん空母艦隊を持つようになれば、中国海軍は 革命的な変貌を成し遂げる。

私たちが空母を開発する目的は決してアメリカと戦うためではない。中国軍が米軍の空母と対決すれば、悲惨な結果を招く。中国軍の空母はただちに鉄製の棺桶と化してしまう。中国が空母を開発する目的は、いくつかの地域における反中勢力に反撃し、中国の海外権益を守るためである。

中国は空母保持を急いでいます。2015年の予定が、2011年にも保有すると言われています。

アメリカには警戒しつつ、アジアの海に侵攻し、海洋資源を我が物とするためです。

アジアの独立した島々を、不法占拠された島とまで言っています。

中国からは私たちとは逆さまに見えています。恐ろしいことです。

50年目標で、南沙諸島、台湾、東シナ海を射程に入れています。

中国が強大になれば世界は平和になる。あと50年で祖国を統一し、国土を回復する。
正義の戦争は中国発展のチャンス。中国は、中国の主権を侵害する国家、中国の分裂を企てる勢力は平和を破壊しているのだと宣言するべきだ。それにより彼らは負うべき責任を負う。平和を宣言した上で、中国は戦争を迎え撃つ覚悟があることを厳粛に公表するのだ。
中国人民よ、平和を望むなら戦争に備えよ!

戦争によって国土を拡大することを正当化しています。

「『平和』を掲げつつ、邪魔をする国家は容赦しない」と、強気の姿勢で貫かれています。

2012年に国家主席が習近平国家副主席が就任することになり、

明らかな外交における強気路線への変更がなされていますが、

その背景には、今年の1月からその種が蒔かれているということです。

今、日本に必要なことは、与党に立ち上がれ日本を入れて数合わせをすることでも、

小沢一郎の国会招致でダラダラと時間を無駄に使うことでもありません。

国家の未来を見据え、勇気と見識を持って、国家の主権にかかわる国防強化について議論することです。

小島一郎
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