自滅する中国。

メディアでの批判を始め、中国(韓国も)による日本への攻撃は厳しさを増すばかりです。

年末の安倍首相による靖国参拝は、アメリカからも批判されています。

日本が包囲されつつあるのでしょうか。

その時その時の状況はありますが、大きなトレンドとしては、中国が包囲され、自滅しつつあります。

2008年末のアメリカ発の世界金融危機で中国指導者はアメリカに勝てると勘違いしました。

さらに、2010年中国がGDP世界第2位になり、いよいよ、世界の覇権国家を目指すことが誰の目にも明らかになり、「戦略の逆説的な論理」(パラドキシカルロジック)を作動させてしまった。という、考え方があります。

『自滅する中国−なぜ世界帝国になれないのか』(エドワード・ルトワック著)は、「中国の専門家」ではなく、 1人の「戦略家」 (ストラテジスト)としてアプローチしていることが特徴です。

「戦略は、政治よりも強いものである」という前提です。

ここで言う「戦略」とは、冒頭の「戦略の逆説的な論理」(パラドキシカルロジック)のことです。面白い考え方であり、理にかなったものだと思います。

それでは本書を一部抜粋しながら、考えてみます。


中国の行動は2005年以降に変化し始めており、2008年の金融危機の勃発以降はさらに急激なっている。

中国の支配者層は、金融危機の意味を「拡大解釈」してしまったのだ。

中国のメディアは2011年の12月までの時点で、南シナ海全体を「排他的経済水域」 (EEZ)ではなく「領海」として定義しているのだ。

中国の台頭はすでに経済的、軍事的、政治的にも許容できるレベルを超えており、他国は中国に対して、監視したり、抵抗したり、避けようとしたり、もしくは対抗しようとするという行動を通じて多かれ少なかれ反応し始めており、「戦略の逆説的な論理」(パラドキシカルロジック)を作動させてしまっているのだ。

中国の台頭する力は必然的に他国の抵抗を増加させることになり、それが故に大戦略のレベルではどんどん不利になっていくのだ。

これは中国の軍事力が増加するからであり、戦略の世界では日常的に発生する逆説的な結果なのだ。

戦略の逆説的ロジックというものは自動的に作動するものではなく、むしろ指導者たちに行動を強いるものだ。

そのため、中国の台頭の対抗策の中には、正式には国策としては宣言されておらず、しかも国家間の協力もまだまともに始まっていないにも関わらず、実質的にはすでに実施されているものもある。

重要なキーワードが「勝利による敗北」である。

これは勝ち続けることによって相手の反動を呼び起こしてしまい、その結果として敗北を迎えることになると言う逆説的論理である。

ある国が「最強の大国」になると、その周辺国は恐怖と敵意を刺激され、もともと同盟を組んでいた国々を疑心暗鬼な中立国にしてしまい、さらには中立国を敵国へと押しやってしまう可能性が出てくるのだ。(以上)

要するに、台頭する中国の軍事力、政治力、経済力に脅威を感じる他の国は、政治的、経済的に様々な形で中国を押さえ込もうとする動きになっていくというのが、筆者の考え方です。

かつてのドイツでも同じようなことがありました。

ヨーロッパで大英帝国を脅かし始めたため、それまで仮想敵国として対立していたイギリス、フランス、ロシアが手を結んでドイツ包囲網を作りました。第一次世界大戦の頃のことです。

忘れてはならないことは、ただ呑気に構えていれば、脅威は過ぎ去り、中国は自滅するというものではありません。

国家を上げた不断の努力が前提であることは言うまでもありません。

中国・韓国による「ジャパン・ディスカウント」運動に屈することなく、日本の誇りを取り戻し、アジアと世界の繁栄のために力を尽くしてまいります。

幸福実現党 小島一郎

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