リビア反体制派、再組閣へ : リビア革命ウォッチ

8月9日産経の記事に「リビア反体制派、再組閣へ 軍司令官殺害で」というものがありますので、紹介します。

(転載始め)

リビア反体制派「国民評議会」の報道官は8日、同評議会のオベイディ軍最高司令官が7月に射殺された事件をめぐり、アブドルジャリル議長が評議会の内閣に当たる幹部らを更迭したと明らかにした。フランス公共ラジオなどが伝えた。

対外関係を担当し、暫定首相への指名が決まっているジェブリル氏が残留し「再組閣」を進める。

オベイディ氏の殺害事件により、評議会内部に不和が生じていると指摘されており、刷新を図る狙いとみられる。

オベイディ氏は2月の大規模デモを受けカダフィ政権から離反、反体制派の軍最高司令官に任命されたが、7月、親族がカダフィ政権と関係を保っているとの疑惑が浮上。

尋問のため連行された際、反体制派の民兵部隊員が射殺したとされる。

(転載終わり)

さらに、最新の状況として、産経では「反体制派が首都南西の要衝を勢力下に」を報じています。

(転載始め)

中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、リビアのカダフィ政権と攻防を続ける反体制派部隊は6日、首都トリポリの南西約80キロの要衝、ビルガナムを勢力下に入れた

政府軍の反撃も予想されるが、反体制派は首都進攻につなげたい考えだ。

反体制派は6日早朝から政府軍と、ロケットや重火器などで激しい攻防を展開した後、住宅地などに残る政府軍兵士の掃討に移ったという。

ビルガナムは、トリポリなどと幹線道路でつながっており、AP通信によると、反体制派の増援部隊も前線に向かっている。

リビア東部を制圧している反体制派は同国西部の地中海岸ミスラタ西郊や、内陸の山地などで政府軍と攻防を展開。

内陸からは北上し、地中海岸でトリポリの西50キロのザウィヤを攻略後、首都への進攻態勢を整えたい方針という。

(転載終わり)

日本ではあまり注目されないリビア情勢ですが、

現在は着実に反体制派(反カダフィ派)がリビア国内を掌握しつつあります。

反体制派が抱えていた弱点は資金と武器弾薬の補充ですが、各国が反体制派を正当な政府との認識が広まりつつあり、

凍結されていた資金は反体制派に返されています。

武器関係もクウェートやフランスが秘密裏に供給しているとの情報もあります。

今後のリビア情勢で問題点となるのは主に3つあります。

1つ目は首都トリポリをカダフィ大佐がいつまで掌握できるかということです。

首都が反体制派の手に落ちた場合、その時点でリビア内戦は終結に向かう可能性が高くなります。

2つ目は反体制派が勝利した場合、カダフィ大佐の身柄をどのようにするかといった問題点が出てきます。

エジプトではムバラク前大統領が起訴され、今後の判決に焦点があてられています。

カダフィ大佐は内戦に対して暴力で鎮圧するという選択肢を取ったため、リビア国内で逮捕された場合は死刑に処される見込みが高いと考えられます。

3つ目は内戦終結後のリビアが反体制派を中心とした正統な政府ができるのか、それとも一度総選挙を行い国民の代表を選ぶのかどうかです。

隣国のエジプトは総選挙を実施する予定となっていますが、未だに民衆暴動が収まっていない状態です。

新たな政府が国内政治の力関係(各部族、旧カダフィ勢力など)をコントロールできない場合は、再度内戦が再燃することも考えられます。

現状、日本としてはリビア内戦で重要な国益が侵害された状態ではないため、正当な政府ができ、情勢が安定化するまでは外交的にも不介入の姿勢を保つべきでしょう。

外交は、国益を中心として考えるべきものです。

リビア情勢については、当面の間は日本の国益を害することはありませんが、

十分な注意は必要です。引き続きウォッチしていきたいと思います。

幸福実現党 小島一郎

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